パイプライン

OBP-301

風邪のウイルスががん細胞を破壊する

概要

がんのウイルス療法OBP-301は、がん細胞で特異的に増殖し、がん細胞を破壊することができるように遺伝子改変された5型のアデノウイルスです。5型のアデノウイルス自体は風邪の症状を引き起こすもので、自然界の空気中にも存在します。
がんのウイルス療法であるOBP-301は、テロメラーゼ活性の高いがん細胞で特異的に増殖することでがん細胞を溶解させる強い抗腫瘍活性を示します。また、正常な細胞の中ではテロメラーゼ活性が低くOBP-301の増殖能力が極めて低いため、臨床的な安全性を保つことが期待されています。体の負担も少なく、これまで嘔吐・脱毛・造血器障害などの重篤な副作用は報告されていないことから、患者様のQOL(Quality of Life)の向上が期待されます。OBP-301は、放射線治療や化学療法剤との併用により、更に強力な抗腫瘍活性が導き出せることも明らかになっています。

当社は、「がんを切らずに治す」というコンセプトに基づき開発を進めているOBP-301に関して、放射線治療や免疫チェックポイント阻害剤等の併用に関する更なる検討を進め、医療現場の一助となるがんの治療法の発展へ貢献してゆきたいと考えています。
なお、食道がんへの開発に関して、日本国内においては2019年4月に厚生労働省より先駆け審査指定制度の対象品目に指定され、さらに米国においては、2020年6月にオーファンドラッグ(希少疾患治療薬)の指定を米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)から受けております。

OBP-301

対象疾患

食道がん、胃・胃食道接合部がん、肝臓がんなどの固形がん

開発の状況

進捗に関しては、「パイプラインの概要:パイプラインの進捗一覧 」をご参照ください。
開発進捗に関する詳細は、決算短信末尾にあります「研究開発状況」をご参照ください。