- 第135回(8月5日)『テロメライシンの薬価について』
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株主の皆様
暑中お見舞い申し上げます。連日猛暑が日本列島を覆いつくしています。
また,熊本の震災に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。さて本日,中医協の審議を経てテロメライシンの医薬品としての薬価が決まりました。条件・期限付きの承認ではなく,通常承認となったためか,審議委員からの質問もなく薬価が決定されました。
その内容は開示の通りですが,類似薬効比較が行われ,デリタクト(第一三共)の基本的薬価に対して有用性加算,市場性加算,先駆加算がそれぞれ10%載せられ,テロメライシン1バイアルあたり約310万円,治療1クール3回投与で約930万円という高い薬価を得ることができました。日本の保険医療財政が逼迫している状況で,当社としてはかなり厳しい状況を想定していました。また,テロメライシンは「再生医療等製品」としての審査を受けましたが,既にお知らせしている通り,取り扱いは通常の「医薬品」としてのものになっています。それを考えると,今回の薬価は満足のゆく結果であったと思っています。
「根治切除及び化学放射線療法の適応とならない食道癌」という効能・効果の中で,テロメライシンが今後どのように使われ,どのようにマーケットを拡大してゆくかについて,富士フイルム富山化学(株)と多くのディスカッションを重ねています。それと同時に,多くの臨床病院からの問い合わせがすでに来ており,今後テロメライシンをどのように食道がん治療に用いてゆくかの検討がすでに始められています。
テロメライシンの登場によって,既存の治療法が適応できない食道がん患者にとって新たな治療選択肢ができることになり,食道がんのステージにかかわらず,癌の拡大による喉のつかえなどの様々な症状に応用されてゆくことを期待しています。
今回の薬価収載により,8月21日にテロメライシン発売を予定しており,各医療施設での受け入れ態勢が整い次第,食道がん患者に投与が開始されてゆきます。これにより当社はいよいよ本格的に医薬品を販売する会社となり,今後は可能な限り早期の黒字化を目指してゆくことになります。テロメライシンの効能追加も含め,臨床現場ではなくてはならない医薬品としての存在価値を高め,大きな営業成績を成し遂げてゆきたいと思います。

2026年8月5日
オンコリスバイオファーマ株式会社
代表取締役社長 浦田泰生













